棟梁考案ー新しい和の家ー
2023年2月、新たな棟梁考案シリーズが新城市長篠町に誕生しました。
今回の棟梁考案シリーズは「新しい和の家」。
・日本古来に伝わる”和”
・家族が集まる”輪”
・”まあるく”繋がる、スムーズな暮らしの導線
おだやかなであたたかな暮らしを叶える、「新しい和の家」をたっぷりご紹介します。
|玄関
玄関を抜けると、入って左手の「赤いのれん」が見えます。
風やほこりを遮る機能性と、部屋の仕切りにもなる「のれん」。
のれんの先には、シューズクロークがあります。
土間タイルがつづくことで、掃除がしやすくなっています。
玄関入って真正面に見えるのは「千本格子」のある扉。
ここは来客をお迎えする「和室」です。
|シューズクローク
トランクなどの大きな荷物からコートや帽子といった小物まで、たくさん入るようになっています。
可動だな、上部に棚、ハンガーパイプとあらゆる収納方法があるので、子どもの年齢や暮らし方に合わせて自由に使う使い勝手の良さが工夫されています。
そしてシューズクロークからも室内に入る動線があり、来客中も気にせずリビングへ向かうことができます。
|和室
立派な欄間は引き継いだもので、堀田建築の大工が丁寧に取り付けました。
千本格子のある扉はチーム堀田の建具屋やこのお家用にあつらえています。
|和室内部
うぐいす色の壁に、格天井、聚楽壁(※塗り壁)、そして竹屋さん手作りの飾り窓。
すべてチーム堀田の職人による手仕事です。
畳は昔ながらの製法でつくられた、本物の「畳」。
美しさと、いぐさの良い香りに包まれる凛とした雰囲気の和室となりました。
夕方から夜にかけて、とても幻想的な雰囲気を味わえます。
お子さまが小さいうちは、ここでお昼寝をしたり。
来客があった際のおもてなしのお部屋としても使っていただけます。
|鼻栓のある柱
今、ほとんどのお家で見ることがなくなった「鼻栓」です。
堀田建築では、木と木がひっぱりあう力を利用する昔ながらの木造在来工法です。
木は、伐採し柱や梁になってからも生き続け、日本の湿気や乾燥といった気候に合わせて伸び縮みしています。
緩んだりしないように固定するための大工の知恵の一つが「鼻栓」です。
「鼻栓」など、昔ながらの大工の工法で「金物」などをほとんど使わない理由は、金物は使った時点から劣化が始まり50年後には錆びてしまうから。
なるべく構造をそのまま使ってリフォームしながら住み続けられるように、木と木の組み合わせで地震に負けない、なるべく揺れない家づくりを行っています。
|洗面・脱衣所
ここも和と暮らしやすさ、そしてご家族らしさが詰め込まれています。
天井には天然木、そして壁は漆喰にすることで、湿気がこもりがちな脱衣・洗面所の湿気対策に。
カビの発生を抑えるので、常に綺麗な空気を保つことができます。
「乾太くん」を設置し、雨の日もお洗濯をすぐ乾かせるように。
そしてステンレスパイプにも干すことができます。
床は土間風のデザインで木との相性もよく、土間ならではのひんやりとした雰囲気と、木の温かみがあいまった優しい空間になりました。
造作の洗面は一枚板をたっぷり贅沢にあしらい、たっぷりの収納もご用意。
家族分の小物やタオルなどついつい荷物がたくさんになりがちな洗面周りの収納を解決しています。
|丸太をつかった、魅せ場「吹き抜け」
1Fと2Fそれぞれに丸太で梁を組んでいます。
丸太の太さが上部と下部が違いますよね。
木は上に伸びるにつれて細くなります。
つまり、森で育った本物の丸太の皮を剥ぎ、なるべく「木の肉」を残した状態で、梁として使っているのです。
リビングに寝転ぶと、大迫力の梁を眺めることができます。
|2階フリースペースから見える丸太梁
チーム堀田の大工の”手仕事”を感じる、あたたかみのある丸太梁。
あなたの家に、あなたのために、一本一本手で刻んでいくのです。
|階段収納
続いては、大工の技「階段収納」です。
大工の家づくりで、階段収納をつくるのはとても技術と経験が実は必要です。
なぜなら階段は人が登り降りをしますので、その衝撃や重さに堪える強さが必要だからです。
|1F LDK
開放的なLDK。キッチンは人気のアイランドキッチン。
全体のデザインを「和」で統一するために、キッチンカウンターまで木の装飾を行いました。
|キッチンカウンター
|チーム堀田の大工の手仕事の一つ、キッチンカウンター。
厳選した一枚板を使い、一生使い続けることができる美しいカウンターとなりました。
手前の扉をあければ収納になっています。
このカウンターだけでも3種類の木が使われており、木材の色や柄の個性を飽きることなく楽しむことができる、木が好きな人にお届けしたい逸品です。
|リビングには薪ストーブ
堀田建築では2棟目となる、薪ストーブ。
大人和モダンな雰囲気を壊さないように、玄関と似た土間タイルを敷きシックな雰囲気に。
|空気循環のために
薪ストーブであたたまった空気が家中に回るようにファンを取り付けています。
このファンはお施主様がお選びになったもの。高級感と可愛らしさとシンプルさも感じるとても素敵なデザインが堀田建築の和の家と合わさり、まさに「新しい和の家」となりました。
|ロフト部分
隠れ家としてゆったりとくつろげるように、限られた採光ですが昼間は電気をつけなくても十分な明るさがあります。
子どものころも、大人になっても遊び場や秘密基地としてお使いいただけます。
窓の景色も眺められる開放感は、大人になってからも心安らぐ場所となるでしょう。
|ロフト付の子供部屋
元気いっぱいの子どもたちのために、ボルダリングをつけています。
また、そこにはロフトへの階段も。
|板張りのある玄関
まるでお城のような重厚感のある外観は、大工の昔ながらの家づくり。
どっしりと構え、家族の帰宅を心待ちにするお家となりました。