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topics棟梁のコラム

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2021/09/04

大工と設計士の関係

こんにちは。堀田建築のスタッフです!
堀田建築には、今2つのホームページがありまして、これまで堀田棟梁自ら両方のブログを書いていました。


でも、「話して語る」ことはできても「文章にまとめる」のが苦手な堀田棟梁です笑
棟梁に変わり、こちらのホームページでは、棟梁の熱い思いを私たち堀田建築のスタッフが発信してきます!

OBのお客様からも良くお話しをいただく”堀田棟梁の熱すぎる家づくりへの想い”!
今回は堀田棟梁が「まず話したかった」という【大工と設計士の関係性】について、お話します。

ー目次
・そもそも大工と設計士(建築士)の違いとは
・大工と設計士の”関係”、今昔の違い
・設計士から「仕事」をもらうのか、自分で「仕事」をしていくのか。
・堀田建築の家づくりの仕方
・まとめ

・そもそも大工と設計士(建築士)の違いとは

まず設計士(建築士)の仕事ですが、設計士は建築物の「設計」から「工事監理」、「アフターケア」など建築における”監理”が主な仕事です。一級建築士・二級建築士の2種類があって、どちらも国家資格になります。


一方、大工の仕事はお寺や神社を専門に行う「宮大工」や、地場で地域に密着して建物を建てていく大工など幅広くいますが、主には「建築現場」が僕ら大工の仕事場です。基礎の上に構造を建てて、内装、外装を仕上げ、木造建築物をつくっていく現場仕事です。

・大工と設計士の”関係”、今昔の違い

今、世の中に多いのは「設計士が設計したもの」を「大工が建てている」という構図がほとんどです。
でも、僕らからすると本来は大工がプランを考えて、設計士に依頼するのが当たり前です。
それが、今こうなっているのには4つの理由があります。

その1.技術ある大工の高齢化と、引継ぎ問題


その2.設計士・建築家窓口の注文住宅の認知が高くなった


その3.技術ある大工がいなくても、家が建つように技術が向上した


その4.大工が仕事をとりにいくのをやめた

その1.技術ある大工の高齢化と、引継ぎ問題

昔は、全国クラスで有名な大工がいました。例えば、伝統構法で建てて1400年以上建ってもなお顕在する「法隆寺」の宮大工棟梁であった西岡棟梁、現代棟梁と呼ばれた田中文男棟梁など。
この棟梁から学んだ弟子たちは現在60代70代、さらにその孫弟子は40代~50代が多いですが先人ほど技術・技能を完全に引き継いでいる棟梁は少ないです。これは時代背景も理由があります。

その2.技術ある大工がいなくても、家が建つようになった

大工の技術・技能の向上は、現場仕事なのでやはり自分で考えてやっていくしかないです。でも近年は大工の技術が無くても木造住宅が建つようになりました。
古来より日本にあった、【木の特性を活かし、木と木を組み上げて建物を構成する「伝統構法」】ではなく、【金物や筋交い、集成材などを使う「在来工法」】による木造建築です。これは1981年に西洋建築の考えを取り入れたことよる時代変化です。


木の特性を知り、木の力を活かす為の”技能(感)”をつける必要がなくなり、大工の技術・技能も向上しなくてもよくなってしまったのです。そして「伝統構法」の家づくりも、現在の日本の住宅では全体の1%ほどになっています。

その3.設計士・建築家窓口の注文住宅の認知が高くなった

「建築家と建てる家」というキーワードをお聞きになる機会が多くなったと思います。
近年、建築家さんたちと気軽に相談できる窓口などが増えたこと、そして外観からオシャレでデザイン性の高い家づくりが流行っていること、そして費用面でも「建築家の家は費用が高い」「お金のある裕福な家庭ではないと建てれない」というイメージだったのが、建物価格が2000万円ぐらいから建てれるようになり「建築家との家づくり」が昔ほど敷居の高いものではなくなりました。


その結果、「オシャレな家に住みたい」というユーザーのニーズにマッチして建築家(設計士)が家づくりを受ける構図が当たり前になってきました。

また、大手ハウスメーカーの家づくりも「営業」がいてヒアリングし「設計士」がプランを練って、工務部の大工・職人が工事をするという流れになっており「設計士」がつくったプラン・設計図をもとに大工・職人が家を建てるという認識が広まっているのです。

その4.大工が仕事をとりにいくのをやめた

設計士やハウスメーカーの下請けにいれば、大工は自分で営業をしなくても仕事が回ってきます。そして設計図通りにつくればいい。大工は作業員という役割になってしまいました。

・設計士から「仕事」をもらうのか、自分で「仕事」をしていくのか。

設計士から「仕事」をもらう大工は、設計士が設計するので「どうしたらもっといい家になるのか」「どうしたらお施主様の夢が叶うのか」自分で考える必要がない仕事になってきてしまっています。

本来の大工は、その地域に密着しその家と家族を家を通じて守っていくことが仕事だと、堀田建築は考えます。

だからこそ、堀田建築は直接お施主様とお打合せをします。営業も、設計士もいません。
棟梁自らお施主様と会って、話して「この人たちの為にいい家を考えて、つくろう」そう思える間柄を築いて行くのです。

・堀田建築の家づくりの仕方

堀田建築は、堀田棟梁がプラン・図面を書いて、設計士に確認申請を出すという、昔から大工がやってきた家づくりの方法で行っています。
何故なら、先ほどお伝えした”想い”があるから
そして、物理的にもその方がいいと考えるからです。

例えば設計士が書く設計の「図面上」に従って家づくりを進めると、実際ではミリ単位の狂いが出たり、不具合が出てきます。例えば、「回り階段」の下に畳1条分の収納が設計士の設計図にあったとします。あくまで図面なので「踏板」や「柱」が入っていない時があるのです。つまり、実際の立体ではなく絵だけで書けてしまうから不具合が生まれる原因になってしまうのです。
建てられないだけではありません。もしかしたら、耐震や耐久性で弱くなるリスクもあるのです。
なので設計士さんと家づくりをするときは、構造計算とか実際にちゃんとやった方がいいです。

堀田建築の堀田棟梁は、これまでの経験により家の展開図を頭の中で描き実際の建物を想像してプランを書いていくことが出来ます。木を組み合わせてつくる伝統工法の家づくりをずっと現場でやってきた棟梁と、設計士とのこれが違いです。

 

・まとめ

堀田棟梁は、「いい家」にこだわっています。
堀田建築が考える「いい家」とは、住みやすい家です。

お施主様ごとに、生活スタイルはそれぞれ。起きる時間、帰る時間、出身地、好きなもの、過ごし方など様々です。何処を生活の拠点にするのか考えて、メインを考えて、そして堀田建築は「見どころ」をつくります。
そして、どんな建物をつくるのか、それは棟梁の頭の中にしっかりと生まれています。

だから、堀田建築の棟梁考案の家はどれも個性豊か。二つとしてない見どころのある家が生まれているのです。

【堀田建築の棟梁が考案した自慢の家は、こちらからご覧いただけます。】

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